2014年8月4日月曜日

千走川本流~狩場山

【地形図】狩場山
【人 員】guchiパパさん、ganさん、やまじいさん、カトさん、ヨコさん、私
【天 気】晴

行 動 概 記 
 2014年8月2日~3日

・8/2、豊滝の道路情報館で待ち合わせ。外は熱気のあまりつい表情が歪む、
今日も暑くなりそうだ。13:00分、ヨコさんganさん到着。
ヨコさん車に分乗させて貰い、ニセコ道の駅へ。途中、羊蹄山真狩登山口近くの水場で、
ポリタンに水を汲む。ニセコ道の駅ではカトちゃんの車に乗っこし、
黒松内道の駅でやまじいの車に乗っこした(敬称略)。

・15:30分頃島牧村着。最終コンビニはセーコマ。

・盛夏の行楽日和というのに島牧村本牧海水浴場は人影疎らでおすすめスポットだ。
海はベタ凪、目に自然のインパクトが圧倒的に勝り、風とともに心地よく迫ってくる。
進行方向には、まるで壁のような目指す狩場山塊が見えている。


・賀老高原キャンプ場、ドラゴンウォーターの沢を突っ切り、
林道を行くとやがて峰千走橋で通行止め。車を降りて入渓地点を下見する。
橋の上から千走川を眺めるがとても雰囲気が良い。


林道を引き返し少し離れた駐車スペースに3張テントを出す。
真ん中にはブルーシートが敷かれ、宴会場。テントが張れたら直ぐに夕食の準備。
その後函館からguchiパパ、根室からおとーちゃん、エミちゃんが到着、7名となった。
大平山では熱中症になりかけ大変だったようだが、無事下山でき何より。
カップラーメンがあれば充分な私には豪華すぎる宴で、人数も多く新鮮だった。   

20:00分過ぎ、段々寒くなり血圧も下がってきたのか一気に眠くなり目を開けて居られない。
guchiパパは薄手のダウンを着ている。それにしてもこの身体の冷え具合はなんだ、
盛夏のCo700でこれだ、もっと北方の標高の高い所では絶対防寒着が必要だと反省。
20:30分過ぎには全員就床。 雨具上下を着てシュラフとシュラフカバーに包まるが、
中々温まらず参った。横になると何故か目が冴えた。隣のテントからは既に寝息が聞こえる。



8/3、全員3:30分過ぎには起床し食べていた。その後全員ベルト・ハーネス付きの沢装備で、
おとーちゃんとエミさんに見送られ4:50分入渓。皆さんの地下足袋や草鞋が新鮮。
遡行中はベテランさん達の背中と千走川の渓相に見惚れだらしなくニヤニヤが止まらず。

・Co700の滑滝はまずヨコさんが腰まで浸かり右岸に取り付いた。
透明感のある綺麗な釜だ。ここはみんなヨコさんに続き、直登する。
・Co730付近には2段10mの滝。ここは函を泳いで取付き、左岸を登る必要がある。
ザックを背負ったまま泳ぐのは初めてだったが、なるようになった。
ganさんがウェストベルトは外した方がいいから、と教えてくれた。
・Co750のゴルジュは右岸の笹藪の中を高巻く。5m程の滝の上に降り立つと、
ヨコさんganさんがやまじいに確保してもらいゴボーで直登しようとしていた。
(私はやまじいを確保してみた)
・Co770の大きな岩でできたようなゴルジュも高巻き。ganさんヨコさんはまたも直登。
ここはややハング気味の岩をザイルを頼りに登らなければならず、少し大変そうだった。
・Co875二股にて休憩。渓相を見てヨコさんが「台風の影響でしょうかね」と言うが、
台風の記憶が無い。貸してくれたコップで沢の水を飲んだがおいしかった。


泳いで取付き

このゴルジュは左岸を高巻いた

ここは少し大変そうだった
・Co950付近の滝は岩で堰のようになっている。登ると足場がグラグラしていたが、
幸い「らーく!!」と言わずに済む。Co970付近は日本庭園のよう、見事な自然の設計。
・ここまでいつものフェルトの沢靴は全く滑り知らずで来た。
・何ヶ所かヘツりがあったがいやらしくなく、ホールド・スタンス共しっかりしている。
・とは言え「本流」と名が付いた川はやはり深い函を持っており、数は少ないが、
エキサイティングな体験ができた。沢の魅力がたっぷり詰まった川だった。

・Co1,050付近に4股、水量の多い一番右を行くが、夏道にあたらず分岐まで引き返す。
行けないことはないがあのまま行っていたら藪漕ぎが大変だったとの事。
きっと私一人なら疑問に思わず引き返すことも無かっただろう。
・沢型のはっきりした隣の沢から行くと無事夏道出合。一面お花畑の源頭。
・Co1,170で真駒内コース出合。

南東面直登沢を見下ろす
・お花畑から短靴に履き替え夏道を行く。雪渓は1か所のみで軽アイゼンは必要無い。
・程なく新道出合、分岐で6人分のザックをデポしほぼ空身で南狩場~10:25分、
入渓から5時間15分で狩場山山頂着。ヨコさんとやまじいから安着祝いを頂く。
・guchiパパが長万部の方向とカニカン岳、メップ岳の方向を教えてくれている。
ganさんとカトちゃんがまた面白いことを言っている。少し休んで直ぐに夏道下山開始。
・途中茂津多コースを発見する。須築川遡行時はここから降りるとのこと。

夏道は沢の美しさに比べ大変だった。しかし初めて真夏日の一番気温の上がる時間帯を歩いたが、下りは木に囲まれていたのが良かったか思ったほどクラクラせず、ヘルメットを被った頭にもストレスを感じなかった。それにしてもこの暑さの中夏道を登って来る人はエラいと思った。


帰り道、難しいと言われる南東面直登沢と須築川を有する渓谷を意識せずには居られない。
須築川は道内でもここともう一つが難しい沢として知られているとguchiパパが言っていた。
12:50分、新道登山口に戻る。楽しかった。

帰り、千走川温泉に寄る。湯花で浴場の床が赤茶けて、まだ滑の続きにいるみたい。

皆さん本当にありがとうございました。


【山 域】狩場山(1,520m) 
【地 図】1/25,000地形図「狩場山」 
【コース】狩場山千走川本流 
【装 備】 helmet、沢足周り(沢靴、脚絆、テーピング)、手袋(指先カットしたTouhRed)、軽アイゼン、ザック30l(防水バック50l)、水1.5l、Trail Shoes、socks、速乾行動着、ハーネス、確保器付カラビナ各1、シュリンゲ1、防虫ネット、雨具上下、ビニール袋大1・小1、Toilet paper、1/25,000地形図(狩場山)、コンパス、高度計付腕時計、ホイッスル、Folding knife、鉈、ツェルト、ペグ8本、ストック2本、シュラフ、シュラフカバー、食器(コッフェルとシェラカップで代用)・武器、山頂用飲料、C1用水ポリタン5l、非常パック(ヘッデン、予備電池、マッチ・ライター、Emergency blanket)、ビニールテープ、医薬品(鎮痛剤、胃薬、風邪薬、絆創膏、リネン三角巾、消毒)、裁縫道具(ハサミ、針、糸、毛抜き)、携帯電話・充電器、その他(髪ゴム、ビーサン、歯ブラシ、ノート)、防虫スプレー、風呂道具 大福1、お握り3、クラッカー、グミ、飲むゼリー、薄皮ミニマスクメロンパン、飲料500ml缶2

当初のポイントは、 
・初めてペグダウンしツェルト設営。タイムや仕上がりは後で分析するのでメモ。 
・賀老の滝、ドラゴンウォーターの滝、黒松内や寿都のブナの森が楽しみ。
・極力写真を撮るようにする。 
・滑や滝、函が豊富な遡行が予想される。行く前に予想できなかった渓相を後で地形図にトレースするのでこまめにメモ。 
・入渓地点は記憶する。 
・レーションを充実させる。

だった。思ったのと違ったが実際の方が勉強になった。







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