2015年8月13日木曜日

アバレ川-美瑛岳-オプタテシケ敗退

【山 域】北海道十勝連峰 美瑛岳(2,052m)-オプタテシケ山(2,013m)
【日 時】2015年8月14-16日
【コース】アバレ川〜美瑛岳〜美瑛富士〜石垣山〜ベベツ岳〜オプタテシケ山
【地 図】1・25000地図:白金温泉
【評 価】夏道・一般向き(北海道の山と谷)
【タイム】
1日目 行動時間4時間
15:00札幌-(4h)-19:00白金温泉C1

2日目 行動時間9.5時間
6:00C1-(旧林道)-7:00アバレ沢Co780-11:00勝瑛の滝〜美瑛岳分岐-12:30美瑛岳-14:30美瑛富士-15:30美瑛富士避難小屋C2

3日目
6:00C2-7:30石垣山〜辺別岳-9:00オプタテシケ山-11:30美瑛富士避難小屋-14:00白金温泉登山口

【メンバー】
私,他1名

【個人装備13kg】登山靴、沢靴、脚絆、ビーサン、ザック、雨具、防寒具、手袋、ハーネス、ヘルメット、ビナ、シュリンゲ、飲料(3l、2l、400ml)、トイレットペーパー、ゴミ袋、携帯トイレ、行動食(羊羹、SOYJOY、大福、パン2つ、みかん缶詰)、地形図、コンパス、笛、鈴、携帯電話、防虫スプレー、着替え、風呂道具、ヘッデン(予備電池2本)、マッチ・ライター、エマージェンシーシート、ツェルト、シュラフ、シュラフカバー、銀マット、ストック
【共同装備】
食材、ストーブ、食器

【食事内容】
1日目夜〜ホルモン煮込みうどん
2日目朝〜鳥ごぼう飯1人200g、インスタント味噌汁
2日目昼〜各自行動食
2日目夜〜アルファ米、インスタントカレー、テリヤキハンバーグ
3日目朝〜インスタント蕎麦
(883円/人)


1日目
・地図にあった《自然の村キャンプ場》は行ってみると原野だった。
・白金温泉に移動し冬用のエスパースとフライを張る。中で煮炊きをすると薄着で丁度良い暖かさ。
・小さいコッヘルに溢れる量のホルモンは凍らせ過ぎて中々溶けず。味付けじゃないのに微かに香り,出来上がったホルモンうどんは大味だが暖かい


2日目
・5:00起床,曇り。6:00行動開始,7:00入渓。
・当たりを付けて火山観測所直ぐ脇の道を入ると,地形図や地図に無い遊歩道だった。旧林道から砂防ダムを巻いて行く計画だが,その林道に着けない。1時間30分さ迷った所で諦めてアバレ川に降り,砂防ダムを越えてゆく。
・沢の中は岩登り要素たくさんで岩好きとしては嬉しい。5m程のヘツリも空身ならやりたかったがフル装備のザックを担いでヘツれば即終了しそうなので自粛。
・夏道に上がってからの美瑛岳-美瑛富士登山,フル装備のザック重量,初見の滝と言う事でなるべく時間と労力を温存しながら行く。易しいなら易しいなりに難しく考え,難しいならそれなりにハードルを下げようとしてしまう。昼食も行動食で済ませとにかく標高を稼ごうとするが,実際はこまめに休憩を入れなければもたない感じ。夏道は30℃以上,沢の中は15℃前後。
同行者と喋り過ぎたのも体力消耗の元だったかも,と本気で考え出した頃,目の前が急に開け正面に山の稜線とルンゼが見えた。沢から見上げたルンゼはどうしてこんなに魅力的なの。ここまで来ればもう中核は過ぎている。


・核心部の20mの《勝瑛の滝》,実際に見ると滝の落ち口はかぶっているし,両隣の崖も険悪でとても登れる気がしない。可能性があるとしたら左の崖だろうと言う事で,もし途中で登れ無くなった時の為に先行者にロープを用意して貰い,自分もATCとハーネスを付け取り付く。
・何とか上に着き,ひたすら藪を漕いでいたがいつまでも笹と潅木ばかり。焦って一旦沢に降りたら勝瑛の滝上流のポンピ沢だった。後で分かったがこれで正解だった。事前のルートファインディングをミスっていた。ポンピ沢を遡行しようやく夏道出合。
・夏道出合から美瑛富士避難小屋まではゲリラ豪雨,雷,ガスの饗宴。遡行して来た沢も既にガスに包まれ見えない。美瑛富士避難小屋に18:00着。6張程テントが出ている。
・小屋では3人が身体を休めていた。内外国人が2人。1人は学生風のドイツ人で,これから利尻礼文を目指すと言うから,Great.と言ったら,思わず表情崩れて若者らしい顔。山小屋の独特の雰囲気にさぞや気を張っていた事でしょう,望郷と期待と。私にしてもいつもと違う時間の流れにぽつんとした気持ち。しかし,ランタンを灯すと甦る愉しい山小屋の記憶。カレーを温めた湯でアルファ米をふかし温かいディナーであった。夜間3回程来た大雨が来た。

3日目
・テントの人は雨音で眠れ無かったと言いながら,表情明るく山頂を目指して出発して行った。
・前日予定通り行動できなかった事を反省し,何処にも登らずに美瑛富士口に下山した。
・早めに札幌に着きセール最終日の秀岳荘に行きメンバーになってピッケルとリーシュを購入。

教訓;自分の迂闊さに気づく。ガスの分量からルートの細部まで明らかにしておく。
考察;山では音楽でシャットアウトする必要性を感じないが,音楽が無いとやはり寂しくなり困る。やっぱり山はどちらかと言うとONなので,OFFの日が別に必要だと気付いた貴重な山行でした。



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