2015年9月22日火曜日

最果ての地の旅行記①

<1日目 9/20>
4:00 札幌発-(音更帯広IC~長流枝PA~足寄IC/650円~R241阿寒-摩周~R243別海町~R244野付国道)-11:00 野付半島ネィチャ-センタ--(野付半島散策 野付半島ネィチャ-センタ-→野付崎灯台→トドワラ→野付半島ネィチャ-センタ-)-14:50 野付半島発-15:20 忠類橋-16:20~30 知床峠(知床横断道路)-17:00 赤澤温泉(国民宿舎桂田)-17:30 ウトロ温泉 足湯シリエトク-19:00 道の駅しゃり-19:30 居酒屋魚元-21:30 道の駅しゃりC1車中泊

シルバーウィークに道東ツアーを計画したら,なんと小樽のHさんが一緒に行ってくれると言う。
お互い初めて訪れる土地にテンション上がる。おまけにちょうどHさんのお誕生日とのこと。
Hさんの願いは斜里岳に登ること。私の願いは最果ての地を旅すること。

4:00に空港前待ち合わせ。Hさんは私の母くらいの年齢で,送ってくれたHさんの娘さんとはじめましてのご挨拶をする。
さて,札幌を出発しひと息で尾岱沼に行けば,ギリギリ11:00の乗船時間に間に合うのではないかと考えていたが,甘かった。11:00頃には松山千春の故郷の足寄を通過。Hさんに持って来てもらったお気に入りCDの中に千春のCDもあり,聴かせてもらう。久しぶりに大滝栄一のロンバケも聴いた。
まわりの景色にみとれて(浮かれて)気がついたら野付半島にさしかかっていた。

野付半島は,知床半島と根室半島の中間に位置する,オホ-ツク海に突き出た日本最大の砂嘴だ。
砂嘴で検索すると,大抵野付半島が出てくる。身を反らせた海老のようなこの特徴的な方を,アイヌの人々は「ノッケウ(顎)」と呼んだ。野付半島の名前はここから来ているらしい。
野鳥や渡り鳥の憩うところとして,むかわの砂洲(砂嘴)の仕事の大切さに気づいて,それ以来,野付半島の砂嘴は気になる存在だった。
快晴の空が海をキラキラと光らせている。打ち寄せる波の向こうに国後島が見える。
道の左側にオホーツク海が広がっている。漁船が無造作に置かれている。風にはためく虹色の旗は,もう殆んどちぎれて無くなっている。

半島の付け根の茶志骨(アイヌ語で砦跡の意)から15km走って,「野付半島ネイチャ-センタ-」に到着。ログハウス造りの素敵な建物だ。出入り口で,倍賞千恵子ご夫婦の写真に出迎えられる。
感動もそこそこに,「レストラン野花」に入る。
野付半島を上から見た写真が飾ってある。撮影したのは石狩市の方だった。
Hさんは「野付通行屋セット」「煮エビ」,私は「打瀬舟かきあげ丼セット」を注文する。


店内から砂嘴の先のほうを見ながらお食事ができる。


Hさんが食べていいよ,って分けてくれた北海シマエビ。初めて食べた。


私が頼んだ「打瀬舟かきあげ丼セット」。お味噌汁には鮭の身と目玉が入っていた。
かき揚げの他に好みの揚げ物を選べるので,エビにした。ハンバ-ガ-も気になった。

大満足をして,砂嘴の先の先のほうに向かう。車で行ける終点の向こうにある灯台に,徒歩で行く。


今はまだ遠くに見えるトドワラも,波打ち際に横たわるアマモも,どれも風化しつつあるなかで,この花は力強く咲いていた。


ハマナスの身も熟す。


野付半島を走る道道。道幅は思っていたより狭く,今にも海水に浸食されるかのようにも思えた。

灯台の更に先には一等三角点がある。



標高1.9m。

観光船で尾岱沼からトドワラ往復するつもりだったが,歩いているだけで胸一杯になったので,乗船せずに散策を続けた。
 
トドワラへ向かう。



トドワラから見たネイチャ-センタ-と国後島。


トドワラから斜里岳。
打ち寄せられているアマモは,北海シマエビの他,貝やプランクトンなどの住処なのだそう。



穏やかな水面。


アマモとシュマダラギリ?初めて見た生物。




漁船と国後島。
 


野付半島のある別海町は暖かかった。途中のコンビニに買い出しに行くと,黒光りしたランナ-が複数いた。あのような鍛え抜かれた人を初めて間近で見た。さすがパイロットマラソンの舞台だけある(ちなみに茶志骨はパイロットと呼ばれることがあるのでパイロットマラソン)。

R244(野付国道)を北上しR335(国後国道)へ。


途中,忠類橋で車から降り,茶色く濁った忠類川を撮る。最近雨が降ったのか,忠類川は規模の大きな鉄砲水のように勢いがあり,暴れていた。地元の鵡川より荒々しい。
あれに流されてしまったら,ザイルがあっても助かりそうにない。
護岸工事は入っているらしいのだが,最小限にしているそう。

この旅一つ目の峠,二つ目の半島である知床半島へ。
知床岬の先端に近い「相泊温泉」に入りたいと思っていたが,夕陽の沈む時間と,移動距離を計算して「知床岬」から夕陽を眺めることにした。いざ行くとそこは「知床横断道路」の上にあった。


知床峠から羅臼岳。風が強いのに山頂の笠雲は取れない。



小一時間過ごし,峠を下る。羅臼ビジタ-センタ-も,間欠泉も,熊の湯も通り越して「赤澤温泉」を目指す。
次来るときには必ず,断崖絶壁の岬を歩いてみたい。

私の片想いの相手は最果てにいた。

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